「クソゲーオブザイヤー」スレッドにおいて、四八(仮)というソフトが2007年大賞となりましたが、 私はこの決定に異議を唱えるものとして、「四八(仮)は本当にクソゲーなのか?」という検証のため ここに撤回評を書きました。どうか最後まで読んでいただければ幸いです。 まず「クソゲーオブザイヤー」スレッド(以下本スレ)において四八(仮)がクソゲーとされた理由として @バグの存在 Aシナリオの悪さ Bシステム が主な要素であったとされています。 この撤回評では、この三つの要素についての検証を行います。 @バグ 四八(仮)には「白枠バグ」というものが存在します。 ゲームデータのセーブ画面においてある操作をしてしまうと、画面に白い枠が表示され実質的にゲーム進行が 不可能となるものです。 このバグの存在が、本当に「四八(仮)がクソゲーである」と評価するに足るものか検証していきます。 ○まず、このバグは回避することが可能であるものです。 ○また四八(仮)のみならず、様々なゲーム(有名タイトル、とされるものでも)大小の差はあれどバグは存在します。 この二点を考慮すれば、四八(仮)をクソゲーと判断してしまうのは強引ではないでしょうか。 Aシナリオ 一部シナリオについて「話が短い」という評価がありました。 しかし都市伝説には長いものやちょっとした小話程度のものもあり、短い話を取り上げて「話が短いからクソゲー」 だと判断するのは強引といえます。 また、このゲームの原作およびシナリオ構成を担当した飯島多紀哉氏(以下「飯島氏」とする)は、発売記念イベントで 「このゲームには“フィクションです”とは書かれていない。どれだけノンフィクションを集められるか、できる限り入れるのが狙いだった」 と発言しており、あえて大きく文章を増やすことなく「各地から集められた都市伝説をそのまま伝える」ということを 狙っていたものと思われます。 さらに、いくつかのシナリオを取り上げて検証していきます。 ○広島シナリオ このシナリオは、富沢水貴がカメラマンからもらった写真をプレイヤーに見せてくれるという 単純なストーリーです。そして結末はランダムに決定され、何かが写真に現れ、分岐によっては逆に現れないものもあります。 このシナリオについては、「写真で怖がらせようとしているが全く怖くない」という批判がありました。 この写真については、広島の都市伝説である『ヒバゴン』の多種多様な噂を集めて再現しようとした結果であり、 怖い・怖くないというのはさほど問題ではありません。 ○沖縄シナリオ この話はシナリオそのものと言うよりは、登場人物の口調に非難が集中しています。 このシナリオの語り手である黒井くららは英語混じりの日本語を話しています。 しかしこれは四八(仮)の中に「あえて」風変わりな口調の人物を出演させることによって ただ都市伝説を集めただけのものではないという表現の一つであったのではないでしょうか。 ○岩手シナリオ このシナリオについては、「画面が全て真っ暗であり、手抜きではないのか」という批判がありました。 しかしこれは表現の一つとして「暗闇の恐怖」を再現するためのものであり、手抜きではないのではないでしょうか。 また、洞窟から出るための選択肢として東西南北を選ぶというものがありますが、これは前後左右という選択肢に するべきところを作り手側がミスしたものであり、些細な誤植でありクソゲーと判断する要因とはなりえません。 ○あなたシナリオ このシナリオは「説明不足のまま終わった」という評価がありますが、「謎を残す」というのはホラーとしては 珍しくないものであり、批判を受ける対象とはいえません。 Bシステム このゲームのシステムとして、「ランダム分岐」というものが存在します。 これはシナリオが途中でプレイヤーの意思によらず分岐されるものです。 たしかに「読みたい分岐にたどり着けない」という意見もありますが、 おそらくは「繰り返し遊んで欲しい」という製作側の意図でしょう。 批判はもっともですが、これによってクソゲーであると認定するのは強引ではないでしょうか。 以上をもって撤回評とします。 最後まで読んでくださってありがとうございます。 プレイヤーとは直接関係ない話(飯島はこういう人で〜とか、バンプレストの都合で〜とか)と 市場に出回っている四八(仮)とは無縁の話(本当は○○したかったんだ!とか)は省きました。